歯科医院インタビュー

宇田川歯科医院 院長 宇田川義朗先生

宇田川歯科医院 院長 宇田川義朗先生
院長 宇田川義朗先生

医院名:宇田川歯科医院
院長名:宇田川義朗
院長名(フリガナ):ウダガワヨシアキ
出身大学:長崎大学
加盟学会等:日本歯周病学会・日本ヘルスケア歯科学会・中野予防歯科研修会・フォーラム東京・D.F.C
医院HP:http://www.udagawa-shika.jp

宇田川歯科医院

地域密着型の歯科医院として2001年に東京都江戸川区小岩に開院いたしました。

初診時よりすべての来院者の口腔内写真を15枚組で撮っており、口腔内写真の総枚数は50万枚を超えております。国の求めている「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」の施設基準もクリアしており、未来型の歯科医院としてスタッフと共に日々成長しています。

大学時代

歯科医師の道を選んだ理由を聞かせて下さい

私の周りには高校まで歯科に関する知人、親戚もおらず、歯科医師たるものが何なのわからないまま、大学を選びました。

高校時代の頭では将来の自分の姿を明確に想像できず、なんとなく歯科医師になるのもいいかもしれないと考えていました。受験勉強から解放され、実家から離れて一人で自分の好きなことをしたかった、というのも長崎大学に進んだ理由の一つです。

大学時代の私

そんな動機で長崎大学に入学しましたので、1年の時は全く授業に出ず、クラブ、アルバイトに明け暮れていました。学生時代はウインドサーフィン部に所属し、年間120日以上海に通っていました。レースに明け暮れ、デンタルでは優勝、九州選手権でも入賞していました。全日本選手権にも出場できましたが、全国レベルでは全く歯が立ちませんでした。

遊びほうけていた学生時代でしたが、将来どういう歯科医師になろうかと悩んでいた6年生のとき、予防歯科の世界的な第一人者アクセルソン先生の講演を長崎で聞くチャンスがありました(1989年)
その講演を聞いたとき「歯を削って詰める時代は終わった」と衝撃を受けました。学生時代に学んだ授業は、いかに疾患を治すか、治療学に重きを置かれていました。
まだカリオロジーの考えも日本には導入されていなかった当時、臨床の中でう蝕、歯周病の発症を抑制し、進行をコントロールするという開業医レベルでの「予防歯科」が、私の進むべき道だと実感できました。

最初の勤務先を選んだ理由

アクセルソン先生(PMTCの考案者)の講演を長崎で企画した常岡正廣のところで、臨床予防歯科を学びたいと考えました。
すでに予防歯科を実践していた常岡歯科診療所に勤務できたことが、今の私の基礎となりました(1990年)。常岡先生に「主役は来院される方々」という予防歯科的考えを教えていただきました。

勤務医時代

キャリアアップに必要な事を教えてください

勤務医時代には技術的なことばかりに目が行ってしまい、歯科医師として必要な人間的成長がお座なりになりがちです。患者様があっての自分、スタッフが助けてくれるから診療ができる自分がいることを常に意識する必要があると思います。

勤務医時代は技術的なことは誰からも言われなくてもどんどん学んでいくでしょう。だからこそ、今何を学ぶべきかを常に意識する必要があると思います。

勤務医時代を振り返ると(やっておくべき事・やり残した事など)

将来開業することをもっとはっきりと意識しておけばよかったと反省しています。
1年、3年、5年後にどのような自分になっているのか?そのなりたい自分に出会うためには、今何をすべきなのかをもっとはっきりと意識しておきたかったです。

現在

開業しようと決断されたいきさつをお聞かせください

「かかりつけ歯科医」として、予防歯科をベースにした診療体系をスタディーグループで出会った様々な先生から学ぶことができたからです。
人との出会いの中で、様々なことが学べます。実際に開業されている先輩の姿をスタディーグループで毎月追っかけることができ、自分の診療システムを確立できたときに開業いたしました。

開業して大変だったことをお聞かせください

チーム医療の確立です。

歯科医院は院長一人の力では運営できません。様々な職域を担当してくれるスタッフの力を引き出すことができて初めて、チーム医療が確立できます。
院長としては未熟なまま開業してしまいました。勤務医時代にもっと経営者意識を持って勉強していればと反省しております。

クリニック運営でこれから新たに取り組む事があればお聞かせください

地域包括ケアシステムに対応できる歯科医院創りです。
2025年以降、地域包括ケアシステムに対応できない歯科医院は生き残ることが難しいと思われます。形態だけ(治療だけ)を追い求める歯科医院では、技術的に特化したほんの一握りのスペシャリストの歯科医院しか生き残れないと思います。
そんな2025年に向けてこれからは摂食嚥下など、機能の回復に対応できる歯科医院になる必要があると思います。

スタッフ教育のポイントを教えてください

チーム医療を行ううえで、スタッフ全員が「人間はそれぞれが置かれている状況が異なり、物事に対する観点も異なるのだ」と気づけるようにし、院内で多様性を尊重できるようにしています。
そのうえで医院理念に則り、医院が成長するために、各職域が連携しながら、やれることをやろうと前に進んでいく状態を整えていくことが必要と考えています。その為には当院では様々なミーテイングを行い、スタッフ全員のコミュニケーションを深めています。

今後の目標を教えてください

私一人の力ではできないことを、スタッフの才能を伸ばすことで、実現できると考えています。歯科医師、歯科衛生士、受付、歯科助手など、それぞれの職域のスタッフが日々成長できる環境を整えた歯科医院を創り上げたいと思っています。